どもども、しばたまるです。
タイトルにもあるように、世界で1番使い勝手の悪い不便なブランドを始めることにしました。
今回はそんなブランドのコンセプトや想い、また最初に作るモノまでを一挙にしたためたいと思います。
世界は便利すぎている
最近、つくづく「世の中、便利過ぎるなぁ~」って感じるんですよね。
何をするにしても手段が多すぎるように感じるというか。なんというか。
ぼく自身、何かを生み出す存在。
つまり「クリエイターとして生きていきたい」という想いがあったので、
一体自分は何を作るべきなのか。
また、どんなモノを作りたいのか。
そんな悩みを抱えていました。
だって、考えれば考えるほど必要があるモノがないことに気づいてしまうんですもん。
洗濯機の話
例えば、洗濯機。
ず~と昔は洗濯板でしたよね。
それがいつしか、面倒くさい手間をなくすために奮闘した結果、全自動でボタン1つで出來ちゃうくらい便利になりました。
そんな便利になった今でも、年間何万台ともっと便利で高性能な洗濯機が作られているらしいです。
実際、洗濯機以外でも人間の生活を便利にするための道具は今でも年間に何百?いや何千?いや何百万と世の中に誕生しています。
(何百万は言い過ぎたかな?)
便利市場には終わりがない
そんな時に思ったんです。
便利を追求することには終わりがないし、「すぐに変わりのモノができちゃうんじゃないのかな~」って。
だって、昔は洗濯板だったモノが今ではボタン一つの洗濯機になって、その進化は洗濯物を干す工程や畳む作業まで手を伸ばす気がしてならないし、
気づいたら洗濯機が朝ごはんを作るようにもなるかもしれないんですよ。
それなら「もう、わざわざ便利なモノを作る必要がないな~」って思うようになりました。
不便な所が魅力的
じゃあ何を作ればいいのか。
そんな時に浮かんできたのは今まで何度も書店の在庫を1人で空にしてきたボールペンの存在でした。
ぼくは大学3年の頃からず~と同じボールペンを使っています。
まぁメーカーへのこだわりもあるんですけど、
1番は「書いた字を消せない」というボールペンの不便さがすごく気に入っていたからだったんです。
特にそのお気に入りのペンで書いた字は安っぽいペンのように銀色っぽく変色せずに、
まるで筆を取ったかのような墨汁色のままだったんで、なおさら書いた字が強く残るんですよ。
でも、コレって人によってはものすご~く不便なポイントでもあると思うんです。
書いた字が消せないから修正出来ないし、
あまりにインクの色が黒々してるので、書いた少したってもインクが乾いてなかったりと…。
でも、そんな不便な点がぼくには変えの効かない魅力になってるんですよ。
ってな感じの些細な経験がヒントになり、
不便さをあえてデザインすることで魅力に繋がるようなモノを作りたいと思い、
不便をデザインするブランドを始めるに至ったんです!!
SUKIM(スキウム)
そうして始めるブランドの名はSUKIM(スキウム)。
名前の由来は
- 隙(スキ)を産む(ウム)
- 好き(スキ)を産む(ウム)
の2つの略から来ています。
「隙のある部分こそ、好きを産むキッカケになる」という意味で、
誰かにとってはものすご~く不便な「隙の部分」をデザインすることが、
誰かにとっての強烈な「好き」を産みだすという思いからこの名前にしました。
まずは「世界一不便な本棚」を作ります。
ということで、
そんな不便をデザインをするブランドSUKIMではまず最初に「本棚」を作ります。
世界一不便な本棚を作っちゃいます。
実はず~と前から最初はこれを作りたいって決めてた所もあって、先日、家具屋さんに赴いてた時もその軽い打ち合わせでした。
本が一冊しか入らない本棚
これから実際の設計に入っていくので、アレなんですけどイメージはこんな感じ。
その名も本が一冊しか入らない本棚。
この本棚は本が一冊しか収納できないというトンデモなく不便な家具なんです。
見てわかるように本をより多く収納するという面では空間効率は最悪…。
しかし、
本を収納できるスペースが一冊だけなので「本を読んだら手放す」というルーティンを作ることができたり、
自分にとってはものすご~く価値がある大好きで大好きで仕方がない本を贅沢に収納するモノとしてもいいかもしれません。
http://sukim.net/no-5/
この家具の製作に関してはこれからTwitterやブログで近いうちにまた報告するので、
見守っていただけるとありがたいです。
道具ではなく、生き方を
ということで今回の記事では、不便をデザインするブランド「SUKIM」について語ってみました。
モノが溢れている世の中だからこそ、
ただの便利な道具としてではなく、使う人の生き方や生活スタイルを形づくるようなモノを作りたい。
そんな想いでブランドを始めようと思いました。
まだ、何かとふわ~としているぼくですが、自分の作りたいモノの方向性がようやく見えてきた気がして少しワクワクしている次第です。
そんでもって、
これからは世の中の不便をデザインすることで、もっともっともっと愛の溢れるモノを作っていきたいと思います。
やったりますぞ。
おしまい